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SUGOロードレース、東北シクロクロスの参戦日記です。

コーナーにはブレーキをかけながら進入する

ソースはないけれど、コーナー(カーブ)に入る前にブレーキングを終了すべきという
文章を読んだ事がある。
ゆっくり走る分にはそれでも良いけど、速く安全に走るなら間違いだ。
最大の横Gがかかるまでにブレーキを徐々にゆるめつつ、コーナーに進入すべき。
その方がタイヤのグリップを感じながら進入できてリスクが少なく、前輪荷重がよくかかった状態のまま倒しこみ(自転車、モーターバイクの場合)できるので、グリップ自体も上がる。グリップは縦から横方向へ連続的に変化し、自信をもって倒しこみやすい。
進入前にブレーキを終了するとせっかくかかっていた前輪荷重が抜けてグリップが落ちる。そして、倒しこみから最大の横Gがかかるまでにタイヤのグリップを最大に生かしていない無駄な時間ができる。この無駄を少なくしようと倒しこみを速めすぎると、倒しこみが止まる瞬間、つまり最も横Gが強く、グリップが必要なタイミングでのスリップダウンを誘発する。倒しこみの速さもグリップを感じながら決められないし、スリップダウンした際に対処する時間もない。
何といってもブレーキを終了してからの高速でのコーナー進入は怖い。感覚はこの場合あてになる。


10年位前に自分は最初の話しを真に受けて、何年もリスキーな走りをしていた。
モーターバイクでサーキットをたまに走るようになり、自然に治ったけど、
自分なりに攻めた走りをしなかったら気が付かなかったと思う。
今なら「ロードバイクの科学」*1といういい本がある。今回の事がデータ付きで載っている。

*1:ふじいのりあき ロードバイクの科学 スキージャーナル 2008